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クラウド移行がSDGsにつながる?

こんにちは。サービスサイト運営事務局 井田です。

近年、SDGs(Sustainable Developement Goals、持続可能な開発目標)への関心が高まり、特に二酸化炭素(CO2)排出量削減は、企業にとって大きな経営課題となっているのではないでしょうか。

クオリカでも全社的に研修を開催するなど、SDGsへの意識向上に努めております。私は「17個のゴールがあって…環境汚染に対する指標があって…」など、恥ずかしながら大まかな知識しかありませんでした。ですが調べてみると、働きがいと経済成長やジェンダー平等など、地球環境だけでなく幅広い分野の指標があることを、改めて知ることができました。

「私はIT企業の一員として、このSDGsの指標に対しどのようなアプローチができるのだろうか」そんな考えを巡らせていたなか、先日開催された【AWS Summit】のセミナーで、興味深いレポートがありましたので、紹介いたします。



クラウド移行がCO2削減につながる?

アマゾンウェブサービスジャパンは昨年、「 クラウドへの移行による、アジア太平洋地域での二酸化炭素排出削減の実現」と題したレポートを発表しております。こちらは日本、オーストラリア、インド、シンガポール、韓国の500社以上を対象に、AWSが451Researchに委託して実施したものです。その中で、クラウド移行は二酸化炭素の削減へ大きな効果を示すと発表されています。
具体的には、

①クラウドサーバーの使用でサーバーのエネルギー効率が
 5倍以上となり、67%のエネルギーを削減

②クラウドデータセンターを利用し、より効率的に電力や
 冷却システムを利用することで、さらに11%の削減

この2つを実施することで、オンプレミスに比べ78%もエネルギー消費量を削減することが可能となるのです。

さらに、クラウド事業者が再生可能エネルギーを100%利用して運用できた場合、オンプレミスと比べて最大93%削減できることが分かっています。


なぜクラウドへの移行によって、これほどのエネルギー消費量を削減することができるのでしょうか。
本レポートでは、


・最先端のコンポーネントを使用し、
 電力最適化に細心の注意を払ってシステムを設計

・リソースの共有や動的割り当ての機能を活用し、
 利便性のレベルを高めてサーバーを運用

・データセンターを効率的に設計し、
 冷却と配電の両方に関してエネルギー使用を削減

などが要因としてあげられています。


最後に


サーバーの運用効率や電力消費量削減は経営効率に大きく影響します。日本は他の国と比較して、サーバーのライフサイクルが長く、新しいサーバープラットフォームの導入が遅いという結果が出ております。そのためクラウドを導入することで、より新しく効率の良い設備を利用できることができます。さらに、クラウドでは「不要な処理を減らすこと」が重要であり、これが結果として二酸化炭素削減につながるのです。
クラウド移行を検討する際にはコストや運用管理はもちろんですが、SDGsというアプローチからも検討してみてはいかがでしょうか。


<参考URL>
Amazon Web Services ブログ「クラウドへの移行によるCO2削減効果」に関するレポートが公表されました
レポート「 クラウドへの移行による、アジア太平洋地域での二酸化炭素排出削減の実現」


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